GTSの全長は、一般的な量産マクラーレンよりも長い4.7 mで、優れた空力特性を実現するために、フロントとリアに新型のエア・インテークを配置しました。その結果、大胆かつ特徴的な新たなスタイリングと冷却効率の向上が実現しました。ボディ全体のエアロダイナミック・デザインにより生み出される100 kgのダウンフォースは、並外れた安定性と確かな安心感をドライバーにもたらします。

また、これまでとおり、あらゆるディテールに先駆的デザインが取り入れられています。たとえば、スタティック・アダプティブ機能付きのフルLEDヘッドライト。ステアリング角度に追従してビーム強度を調整することで、かさばる機械式モーターが不要になりました。また、美しいカーブを描くオプションのエレクトロクロミック・パノラミック・ルーフは、ボタンひとつで陽射しを遮ります。

新設されたオプションの10本スポーク・タービンデザインのアルミホイールは、超軽量で、完璧な機械加工と研磨を施したうえで塗装されています。このパーツには、スタイルと機能をマッチさせ、丹念に調和させる考え方が明確に表れています。

新型の10本スポーク・タービンデザインのアルミホイールは2024年後半より提供。

目を見張るほどエレガントなGTSのディヘドラル・ドアを開けると、運転しやすさを追求したキャビンが現れます。ドライバーを包み込むデザインでありながら、開放感があり、スペース効率に優れ、身体に触れるものすべてが美しく仕上げられています。最高級の材質、直感的に使える高度なテクノロジー、あらゆる動作を難なく行えるエクスペリエンス設計まで。いつ、どこへ走るときも、その時間が最大限に充実したものになるようサポートすることが、ユーザビリティの本質です。巨大なフロントウィンドウ、ガラス張りのテールゲート、そしてCピラーにより、ほぼ360度全面の視界が確保され、自然光もふんだんに取り込むことができます。

また、GTSにはマクラーレン・インフォテインメント・システムIIが搭載されています。画像はきわめて鮮明で、高い処理能力によりシームレスな使用感を実現しました。洗練されたグラフィックは、クルマではなくプライベート・ジェット用システムのようです。7インチのタッチスクリーンでサテライト・ナビゲーション、Bluetoothストリーミング、デジタルラジオを操作し、さまざまなテクノロジーと車両設定のコントロールや調整を指先で行うことができます。消灯時には見えなくなる革新的なアンビエント・ライトが、夜間にはコックピット全体をさりげなく照らします。

オーディオは、パワフルで没入感がある1,200 WのBowers and Wilkinsシステム。バス、ミッドレンジ、ツイーターを含む12個のスピーカー構成で豊かなサウンドを満喫できます。

運転に集中しやすい静かで快適な車内は、徹底的な研究開発の成果です。騒音や振動を先進素材で吸収し、路面とタイヤの音、風切り音を最小限に抑えつつ、魂を揺さぶるエンジンの音は適度に伝えるように設計されています。

GTSにおいては、快適性と軽量性に優れたミニマルなコックピットが使い勝手の大切な要素になっています。また、上質な素材の個性的な組み合わせにより、すっきりまとまったドライバー·オリエンテッドな雰囲気が作られています。身体に触れるもの、使うものすべてが考え抜かれ、機能的でかつな美しい仕上がり。ナッパレザーや新しいソフトグレイン·アニリンなど、手触りが豊かで心地よいレザーの選択肢をご用意しています。その他、スポーティなAlcantara®、シルキーなカシミア、クールな削り出しアルミニウム素材も採用。広々としたラゲッジ·ルームには、SuperFabric®という、耐久性がきわめて高い、この部分の機能に合わせて専用に開発された、先進的な素材が採用されています。

開放感がある洗練された空間の中心にあるシートには、GTSだけのオプションとして、流れるようなデザインのヒーター付電動調整式シートを選択いただけます。長距離運転の快適性を重視し、適度なパッドおよびサポート、充実した横方向の調整を組み合せた特別設計のシートです。長距離を快適に走り、高速コーナーでも安定したポジションをキープできるその機能には、使い勝手を追求したGTSのコンセプトがはっきりと反映されています。