チャンピオンが築いた伝統
制動力に優れたカーボンブレーキから、アクティブエアロやグラウンドエフェクトといった最先端のエアロダイナミクスに至るまで、マクラーレンのスーパーカーにはF1由来の技術が多数採用されています。
レースで世界王者となった技術を活かし、公道走行可能なスーパーカーでも絶対王者となる。それがマクラーレンの勝利の方程式。
2024年F1コンストラクターズの王者となったことにより、ワールドチャンピオンを目指すマクラーレンのマインドが、創業当初から何も変わっていないことが改めて証明されました。マクラーレンの原点は、1963年にブルース・マクラーレンが立ち上げた小規模なレーシングチームでした。レース初参加は1964年。ニュージーランドとオーストラリアで開催されたタスマンシリーズでした。そこでブルース・マクラーレンが優勝したのを皮切りに、1968年にはF1でも勝利。以来、F1のドライバーズチャンピオンを12回、コンストラクターズチャンピオンを9回獲得しています。
この60年の栄光の歴史の中で、マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブのスタッフの中に育まれたのは、激しいまでの闘争心でした。パフォーマンス向上を目指してモータースポーツで実績を積み、その技術を公道向けスーパーカーの開発に活かすのがマクラーレンの流儀。中でも注目すべきは軽量カーボンシャーシです。このカーボンシャーシは、マクラーレンが1981年にF1参戦用に初めて開発したMP4/1に採用された後、1992年にはMcLaren F1に採用され、これが公道走行可能なスーパーカーへの初導入となりました。2011年以降は軽量カーボンファイバー ・モノセル・シャーシ(およびその派生シャーシ)がマクラーレンのすべてのロードカーに使用されています。
1998年にはマクラーレンがF1史上初となるハイブリッドF1カーを開発。F1においてハイブリッドが主流になるずっと以前のことでした。F1由来の先進的な電動化の知識を活用し、2012年には今も語り継がれるハイブリッドハイパーカーのP1™を発表。その後、V6ハイパフォーマンスハイブリッドを搭載した初の市販量産モデルとしてArturaを発表しました。
マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブとのシナジー効果は技術に限ったことではありません。懸命に改善を積み重ね、鋭い視点で細部にまでこだわり、全力で限界に挑んでいくF1チームの姿勢が、マクラーレンのスーパーカーの隅々に息づいています。
マクラーレンのロードカー事業にとってF1は、最先端技術をテストできる世界最高峰の舞台であり、そこで磨き上げられた技術は当社のスーパーカーを通して世界中のお客様に披露されます。マクラーレンは今後も、サーキットと公道の両方でスピード、パフォーマンス、イノベーションの限界に挑み続けます。
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